メールのバウンス

SMTPプロトコルとして、配送エラーになったメールはバウンスしなければいけない(MUST)ことになっている(RFC2821)。
近頃のSPAMは初めからバウンスで送り返されることを期待して、本当に送りたいあて先をFrom:に記述し、適当なメールサーバに投げている。バウンスはFrom:に記述されたアドレスに送られるから、言うなればこれはバウンスとは名ばかりのSPAM代行送信。メールサーバは正しく送信すべきメールを出せないほどSPAM送信に励む、なんてことになりかねない。
こういう状況だから当然バウンスすべきでないという話は既に出ていて、↓こんなInternet-Draftもある。
http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-zinn-smtp-bounces-01.txt
乱暴な要約をしてしまうと、「エラーメールはひっそりと消すべき(SHOULD)で、犯人が知れたらISPに教えるのもアリだね(MAY)。」
ちなみに上記は http://moin.qmail.jp/ がネタ元。(筆者の方の主観的な主張が強いので鵜呑みにすると偏ります、というのは俺の主観)