DNSの仕組み

インターネットで一番大事な技術は?というと、それはBGPかもしれないけど、DNSも同じぐらい大事、ということで、BGPとDNS、レイヤの全然違う2つを比べてみるよ。以下、「同じぐらい大事」という前提にたっています。

設定をいじる機会

BGP: インターネットのトラフィックを自在に操る神々だけが操作可能な聖域
DNS: 新卒入社3ヶ月目の新人がメンテナンスする場面だってありえる

やらかし時の影響度

BGP: 繋がって当たり前神話崩壊、新聞沙汰
DNS: 名前が引けなくなってWebやらメールやら、仕事にならんほど困ること請け合い。

影響を受ける対象の大きさは比較にならないほど違うんだけど、当事者になってしもた時の影響度って点ではあんまり変わらないかもしれない。
しかも、設定をいじくるのが素人である場合がとってもよくある。しくじるとものすごく痛い目にあうのに、いじるのは素人。なんて危険なんだろう。それがお客様のドメインの設定だったときには目も当てられない。下げる頭は1つしかないよ。

まとめ

と、いい加減すぎて比較もクソもあったもんじゃないんだけど、何が言いたいかというと、DNSをナメてると本当に痛い目にあうから、お願いだから、BGPのオペレーションレベルまでカッチリ出来ないにしても、DNSの事がわからない奴やわかったつもりの奴は第4版も気がついたら出てることだし、オライリーDNS&BINDを読んで熟知してからやってほしい、そういうことなんです。
話も飛ぶけど、技術屋さん面接みたいな事をするときには「DNSの仕組みはわかりますか?」と聞くことにしてるんだけど、マトモな答えが返ってこない事のほうが多い。FQDNの末尾のピリオドの意味を教えて下さい、という問いに答えられないけど、DNSのオペレーションをやる人は上記オライリーのBIND本読んでくださいな。アマゾンで5,460円。安いと思うよ。
あー、ダラダラ書いちゃった。そう、お察しの通り身近にDNS関連の事故があったので、こんなエントリになっとるのです。NSレコード書き換えとかDNSサーバ移転とか、素人がやっちゃいけませんね。ほんとに。