IPv4アドレス足りてないんだって。

http://www.nic.ad.jp/ja/research/ipv4exhaustion/
このページの冒頭のとおり、何年も前からIPv4アドレスは枯渇するするするすると言われてきた。そのためにIPv6が出てきたんだけど、IPv6は流行らないよねー。なんで?と考えてみる。

  • IPv4のこともよくわからないのにIPv6なんてもっとわからない、という人々
  • インターネットはIP通信。その事が気になるのは中の人だけ。
  • 思いのほかNATが進化しちゃった。
  • IPv6化しようにも簡単にはIPv4を切り捨てられない
  • IPv6が流れてるIXってあんの?(ちなみにある)
  • IPv6化という事をエンドユーザが意識しないといけない
  • IPv6アドレス割当ポリシーがわからない(これは俺(笑))

こんなとこか?キラーコンテンツがないとかよく言われるけど、何度聞いてもIPv6じゃないと出来ないキラーコンテンツの具体例ってないよねー。IPv4に出来なくてIPv6に出来る事って何?そこを使った応用例ってないの?あるとすればそれって強烈なビジネスチャンスだから気づいても誰も言わないってこと?
インターネットに接続するというのは、IPアドレスと経路をもらう事だと俺は思うんだけれど、エンドユーザに意識させずにIPv6化するって無理かな。難しいよなぁ。それが出来ないと移行なんか無理でしょ、って思う。世界中のインターネットユーザに何かを強いるなんて無理だよね。
DJBが何年も前に"The IPv6 mess"と題してIPv6がなぜ流行らないか、という内容を書いてたんだけど、DJBらしい辛口さと言うのかね。頭の良い彼の事、ズバズバ指摘していて、まー納得。http://cr.yp.to/djbdns/ipv6mess.html
ちなみに↑のDJBの書いた文章はqmail.jpの人が日本語訳してる。http://djbdns.qmail.jp/djbdns/ipv6mess.html
しかしキラーコンテンツってさ、ほんと何だろうね。IPv6ならWinnyが動く!とか?(笑)あんまりIPv6の事を悪く言うつもりもないし、実際IPv4アドレスは減少の一途なわけで、どこかでIPv4は限界が来るんだろうけど、もちょっと何かないのかなー。ISPのユーザ全員プライベートアドレスにしちゃうとか。みんなのパソコンが(今よりは)安全になってIPv4アドレス浮いてワーイワーイ、とか。ほんとにIPv6じゃなきゃ解決できないの?って考えちゃうね。とはいえグローバルIPアドレスがないと使えないソフトウェアもたくさんあるしね。NATは全ての解決にはならないけど、IPv6は解決になるほど広がらない。問題は多いね。