逆引き localhost. でスパム送信

ついに出たね。びっくりした。
問題のIPアドレスってのは、203.210.150.79なんだけど(悪いけど俺は隠さないよ)、この逆引きを引いてみると…。

$ dig -x 203.210.150.79
;; QUESTION SECTION:
;79.150.210.203.in-addr.arpa.   IN      PTR

;; ANSWER SECTION:
79.150.210.203.in-addr.arpa. 86272 IN   PTR     localhost.

;; AUTHORITY SECTION:
150.210.203.in-addr.arpa. 86272 IN      NS      vdc-hn01.vnn.vn.
150.210.203.in-addr.arpa. 86272 IN      NS      hcm-server1.vnn.vn.

やるね!ベトナム人(かどうかわかんないけど)!!
この逆引きの何が恐ろしいかって、localhost. であることなんです。だいたいのOSの標準設定で/etc/hostsなんかに書いてあるのが

127.0.0.1  localhost

なんだけれども、SMTPのリレー許可リストに "localhost"と書いてみたり、/etc/hosts.allow に "localhost" と書いてみたりしていませんか?これは実は結構危ないんですよ?
と、そういう実例なんです。
どこの馬の骨とも知れないlocalhostがInternet上に存在するわけです。場合によっては全面的に信用してしまっているlocalhostが。
えー!と思った方、すぐさま/etc/hosts.allowを調べましょう。こないだAPNICで逆引き障害が起きたばかりだし、アクセス元制限を名前で書いちゃいけませんよ!

----追記。

$ whois 203.210.150.79
inetnum:      203.210.128.0 - 203.210.255.255
netname:      VNPT-VNNIC-VN
country:      VN
descr:        Vietnam Posts and Telecommunications (VNPT)
descr:        23 Phan Chu Trinh st., Hanoi capital, Vietnam
(以下略)

こんなことやるの誰だよ!と思ったら、128C持ってるISPでした。と、いうのはこの記事↑部分を書く時点で調査済みだったんだけれども、もっと驚きの事実。
このISP、けっこう広大な範囲の逆引きにワイルドカード設定やってくれてます。

$ dig -x 203.210.150.xxxxxxxxxxx
(略)
xxxxxxxxxxx.150.210.203.in-addr.arpa. 86400 IN PTR localhost.
(略)

xxxxは伏字でもなんでもなく。こんな逆引きありえないでしょ。けど、こんな問い合わせにも localhost. のお返事。

*.139.210.203.in-addr.arpa. IN PTR localhost.
*.140.210.203.in-addr.arpa. IN PTR localhost.
*.141.210.203.in-addr.arpa. IN PTR localhost.
 :
 :
*.157.210.203.in-addr.arpa. IN PTR localhost.
*.158.210.203.in-addr.arpa. IN PTR localhost.
*.159.210.203.in-addr.arpa. IN PTR localhost.

きっと↑こんな設定をしているのでしょう。驚いた。ベトナム人の思うインターネットって俺にはわからない。21Cも!逆引きを localhost. にしているっぽいですよ。
これは誰に通報すれば良いんですかね。ベトナム人か?APNCか?